コンプライアンス違反
粉飾決算
コンプライアンスに違反する行為はたくさんありますが、粉飾決算はそのなかでも典型的なものの一つです。粉飾決算とは、企業が決算のときに企業の状態を事実よりも良く見せるまたは悪く見せるために、人為的に決算書の数字を操作することです。主として、金融機関や投資家に対して利益を多く見せる粉飾が多いのですが、税金逃れのために利益を少なく見せることもあります。これを、逆粉飾と言います。
企業にとって赤字決算を出すことは、取引先の信用を失って営業上不利になります。また金融機関からの借り入れにも影響します。そこで、経営者としては粉飾決算で黒字に偽装したくなるのです。しかし、粉飾決算は明らかにコンプライアンスに違反する行為であり、決して許されることではありません。粉飾決算が露見したら、会社のイメ-ジは大きくダウンし、経営者は刑事罰を受けることになります。
かつて、粉飾決算で騒がれた事件はたくさんあります。たとえば、カネボウ。2002年度と2003年度に800億円の債務超過があったにもかかわらず、当時の社長たちは、資産超過という虚偽の有価証券報告書を作成しました。そのことは公認会計士も知っていながら、適正とする監査報告書を提出したのです。その結果、社長と副社長が起訴されました。
ライブドア事件も、粉飾決算の典型です。2004年の決算で、実際は3億円以上の赤字だったにもかかわらず、子会社と15億円余りの取引があったように見せかけて黒字とし、
有価証券報告書に虚偽の記載をしたのでした。その結果、裁判で関係者は有罪になりました。